屋根は茅葺、瓦、スレート、金属などの屋根材で覆われていますが、その役割は重大です。
近年は価格、重量の点からコロニアルが多く使われています。
コロニアルとは製品名でスレート瓦、カラーベストなどと呼ばれ、複数の会社から同様の製品が発売されて来ましたが、その全てを総称してコロニアルと呼ぶ事が多いです。(以下コロニアルで統一)
コロニアルはメンテナンスが必要で、多くは10年前後で塗り替え、30年前後で吹き替え、カバー工法による上貼りなどが必要になって来ます。
コロニアルはアスベストの事を考慮しなくてはいけません。
アスベストは一時期、飛散して人体に多大な健康被害をもたらすと世間を騒がせました。
平成18年から規制が強化されましたが、平成18年以前のコロニアルには強度を高める為にアスベストが含まれており、コロニアルを使用している住宅の500万戸中400万戸にアスベストが使用されていると言われています。
通常の状態でアスベストが飛散することはありませんが、劣化して破損してくると飛散の可能性が出て来ます。
又、平成18年の規制強化直後に発売されたノンアスベストのコロニアルには強度が弱く、劣化、破損が著しいものがあります。
太陽光の紫外線、湿潤、寒暖により年数を重ねて劣化がおこります。先日拝見したお宅は、コロニアルの端がめくれ上がってしまっていました。
こうなると雨漏りの原因となり、住宅全体の劣化が進みます。
コロニアルはどうしても10年前後で端から塗装が剥がれ、雨水の侵入が懸念されます。
屋根のメンテナンスを定期的に行うことで、大切なお住まいの耐用年数が大きく変わります。